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「白鳥座」を探せ - きむらたかし@三田用水 Site
2018/08/05 (Sun) 12:21:17







昨4日の研究大会の

野田治彦@スズナリさんの講演「下北沢の戦後の演劇史」で触られれた「謎の劇団『白鳥座』」。

ちょっと調べてみると…


1 goo 地図
有限会社劇団白鳥座
https://map.goo.ne.jp/place/13003533383/

1.5 法人番号検索
https://www.houjin.info/detail/1010902005532/

2 早稲田演劇博物館 現代演劇上演記録 検索結果一覧
http://archive.waseda.jp/archive/subDB-search.html?arg={"item_per_page":20,"sortby":["881a","ASC"],"view":"display-simple","pagination":{"page":1},"subDB_id":"37","advanced_search":false,"search_key":"白鳥座"}&lang=jp

上演記録
上演IDNo.:00404-1-1989-01( 上演主体IDNo.: 00404 種別番号: 1 上演年度: 1989 小番号: 01)
劇団名: 劇団白鳥座( 劇団名よみ: げきだんはくちょうざ)
演目: 水野朋子物語( 演目よみ: みずのともこものがたり )
初日: 0906~ 終日: 0910
場所: 下北沢駅前劇場( 場所よみ: )
作者: つかこうへい( 作者よみ: )
演出: 亀井光子( 演出よみ: )
振付: ( 振付よみ: )
訳者:
脚色:
音楽:
備考:


3 google books
https://books.google.co.jp/books?id=LrK5DAAAQBAJ&pg=PT48&lpg=PT48&dq=%E7%99%BD%E9%B3%A5%E5%BA%A7+%E5%8A%87%E5%9B%A3&source=bl&ots=MtVko3_0Eb&sig=W9PbyC9gsHlDyuUE97fUIpEZjEc&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwi0sqTo6tTcAhVTUd4KHVYaAJw4ChDoATACegQICBAB#v=onepage&q=%E7%99%BD%E9%B3%A5%E5%BA%A7%20%E5%8A%87%E5%9B%A3&f=false

花村えい子・著「私、まんが家になっちゃった!? 漫画家・花村えい子の画業50年」マガジンハウス・刊

「私が入ったのは「劇団白鳥座」といいます。東京外語大学のフランス語科の生徒さんが中心の自立劇団でした。…
 白鳥座は、たしか森芳介という人が座長で、奥様が与謝野晶子さんの七番目のお嬢様でした。…
 奥様はアテネフランセのご出身で、フランスの戯曲を翻訳」

とあり、1947年ころの「劇団事務所、稽古場は森さんの自宅で、成城学園にありました*。門から木々に囲まれた瀟洒な洋館が建っています。庭に面した明るいリビングのフロアで稽古をしました。」とのこと。

*〔推定〕世田谷区成城町2-76(住居表示実施前)/現・2-4-5附近

1947年、ジュリアン・リシュール作の「海抜三二〇〇米」を京橋公会堂で上演したとの記述は、先の早稲田のデータベースにある、下記のデータと一致します。

上演記録----------
上演IDNo.:00404-1-1947-01( 上演主体IDNo.: 00404 種別番号: 1 上演年度: 1947 小番号: 01)
劇団名: 劇団白鳥座( 劇団名よみ: げきだんはくちょうざ)
演目: 海抜三二〇〇米( 演目よみ: かいばつさんぜんにひゃくめーとる )
初日: 0111~ 終日: 0112
場所: 京橋公会堂( 場所よみ: きょうばしこうかいどう)
作者: ジュリアン・リュシエール( 作者よみ: じゅりあん・りゅしえーる)
演出: 甲羅精二( 演出よみ: こうらせいじ)
振付: ( 振付よみ: )
訳者: 文芸部
脚色:
音楽:
備考:第2回正月特別公演。
----------------

座長夫人のからみか、中原淳一、岡本太郎といったものすごい人脈を持つ劇団だったようです。          
Re: 「白鳥座」を探せ - きむらたかし@三田用水 Site
2018/08/05 (Sun) 12:40:50
[近代名士家系大観]
https://ameblo.jp/derbaumkuchen/entry-12081116746.html

(与謝野鉄幹・晶子)
六女・藤子
大正8
立教高女出身

東京、森芳介に嫁す、のちに森弥太丸(大正4生、森弥五郎五男、文化学院本科、演劇研究科各卒、M&Kエンタープライズ社長)に嫁す

Re: 「白鳥座」を探せ - きむらたかし@三田用水 Site
2018/08/05 (Sun) 14:31:25
[5chなるBBSの…]

「事務所登録・職業エキストラ31」
というスレッド
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/part/1483035122/773-n
に、こんな記事がありました。

@2017/08/01(火) 14:32:21

白鳥座・・
事務所は下北沢に在った。
エキストラ部と劇団部があったようですが、劇団部は子供が主だったようです。
事務所には、「欽どこ」に出演していた、わらべ、が「めだかの兄弟」で入賞した時のトロフィーが飾ってあった。
自社ビルは今でも残っていて、井の頭線を渋谷方向に向かって右側の線路沿いに在る。
父(社長)と息子でやっていたけど、十数年前に社長が亡くなられから廃業したようです。
10年位前にビルの前を通ったら、ビル一階の事務所だったところで、息子が焼き鳥屋をやっていたみたいでした。
なお、最近はビル前を通ってないので、どうかわかりません。 」

【追記】
↑と時期的にほぼ整合する情報として

テレビドラマ・データベース
http://www.tvdrama-db.com/name/p/key-%E5%8A%87%E5%9B%A3%E7%99%BD%E9%B3%A5%E5%BA%A7

があって、いわば「その他大勢」として「劇団白鳥座」が登場します。

その、時系列的にみた最終データは

課長島耕作4
キー局 CX
放送曜日・時間 金 21:00-22:52
放送期間 1998/12/04 ~ 1998/12/04

http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-33162

となっています。
Re: 「白鳥座」を探せ - きむらたかし@三田用水
2018/08/06 (Mon) 15:43:24
〔野田さんから…〕

いただいたご回答の要約。

(当日の講演でも取り上げた)「風の子の多田徹さんの著書の中に、早稲田の学生劇団として白鳥座が登場する。

しかし、それと下北沢の白鳥座とつながるルートはついに見出すことができなかった。

(上記の成城の白鳥座の)資料ももう少し精査してその二つがつながるのか、あるいは別の団体なのか調べてみたい。

Re: 「白鳥座」を探せ - きむらたかし@三田用水 Site
2018/08/13 (Mon) 01:19:02
[故・脚本家森治美]
(2017年2月7日没
https://www.scenario.co.jp/online/17084/
)
の、生前のwebページ
https://web.archive.org/web/20161021085555/http://mori-gumi.com/concept.html
の公演記録中に、

音楽劇「魔女学級」(劇団白鳥座公演/昭和女子大記念講堂他)

との記載がありました。

Re: 「白鳥座」を探せ - きむらたかし@三田用水 Site
2018/08/22 (Wed) 19:01:22
〔早大の白鳥座〕
野田さんが情報を発掘された「早稲田の学生劇団」の「白鳥座」は、この話に連なるようです。

「大衆文化評論家指田文夫の「さすらい日乗」」中の
「早稲田大学演劇研究会90年」
https://blog.goo.ne.jp/goo1120_1948/e/3e8eb80a982d34e5e5d49161c0fceabe

「私が、1966年早稲田に入学した」…
「当時は3劇団があった。自由舞台、演劇研究会、そしてこだま、である。その前には、素描座、白鳥座というのもあったらしいが、当時はもうなかった。この他に、教育学部所属の劇団として仲間があり、そこには東由多加がいて、寺山修司の戯曲を上演したことから彼と関係ができ、それは天井桟敷につながることになる。」

【追記】
そういえば…
野田さんの講演で、今本多劇場が建っている場所が空地だったころ、ここで、天井桟敷の公演があったとの写真付きの解説がありましたね。